山行

長門峡 第一部

コロナ渦で広域移動の自粛が叫ばれる2021年夏。

職場に近い山口県山口市の長門峡に行ってきました。

山行と言いながら、登山やトレッキングとよりもハイキングや物見遊山という性格が強いですが、それでも山行は山行。そんな長門峡に行ってきた記録をついて写真とともに解説します。

山口県道293号萩長門峡線は山口県の県道で、全長5.5km渡る遊歩道でもあります。遊歩道ですが、足場が悪い場所もあり、エスケープルートなどは存在しません。事前に調査のうえ、自分の経験と体力を考えて、無理のない行楽計画を立て、ご自身の判断と責任で長門峡の散策を楽しんでください !

Contents/目次

洗心橋

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

スタートは長門峡道の駅裏手の洗心橋から始まります。

気温は暑く湿度は高く空は澄み渡りまさに日本の田舎は夏といった感じです。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

長門峡は遊歩道としてしっかりと整備されていますが、長門峡というだけに谷間に存在する道であることは間違いありません。

そのため大雨のときなどには増水することを注意喚起するための看板が見られます。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

さらに、いろいろと注意するように促す看板がこれでもかと存在感を主張します。

県道であり、遊歩道なはずですが、山口県はそんなにここを通行してほしくないのでしょうか。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

この日は残念ながら途中の鈴ヶ茶屋はお休みでした。

長門峡線は歩行者専用道ですが、道が細くアップダウンや段差も多く、車椅子や足が不自由な人にとっては通行が難しいです。

遊歩道自体は全長約6 kmで、往復約12 km 。3時間ほどの行程です。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

県道なのになぜか民間の施設らしい建物が見えます。

しかし、ここで引き返してはいません。奥に行くと県道に入れるはずです。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

近づいても、近づいても遊歩道の影も見えませんが、さらに奥に進みます。

一見すると民家の裏庭に出そうですが、信じる者は救われるはずです。はず・・・です。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

もはや「車両通行禁止」の標識のみが公道であることを表しています。

普通に考えて、ナビにそそのかされてここを車で通行したい人などいるのでしょうか。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

ブラインドの先を曲がるとありました、これこそ公道・県道・遊歩道である証です。

少し情報量が多すぎるような標識に感じます。

また、県道の番号が表記されている標識は見やすいように、邪魔している枝を払った方がいい気がします。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

親切にも遊歩道全体の地図と現在地点が記されています。

特に道に迷うような要素は見当たりません。川に沿って歩くのみです。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

下流に向かって右手を川とし、この光景が約6㎞に渡って続きます。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

季節は初夏、素晴らしい青空と深緑が心を癒してくれていればいいのですが、若干魔法で空が青くなっています。

時には現実逃避も良いものですし、思い出は補正できます。

淀んだ空模様でも前向きに捉えることが出来なければ、山を歩くのは単なる苦行です。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

足元は少しぼこぼこしていますが、コンクリートで舗装されています。

緑のトンネルを潜って谷の奥に進みます。

陽が落ちてくると薄気味悪い空間に早変わりします。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

川の様子は穏やかですが、はじめのうちは川の眺望が良いビュースポットなどほとんどありません。

谷を満喫したい方は自己責任で歩道から外れることになりますが、お勧めはしません。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

写真を撮影した当時は初夏なので、歩道に積もった落ち葉は半年程度前のものということになります。

県道ですが、こんなに落ち葉が積もっていていいのか気になるところです。

田舎の道路など予算の関係から、通行できれば問題ないと、美化などの観点は後回しとなっています。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

遊歩道は河原から一段高いところを通っており、所々で河原に降りて川の流れに近づくことができる箇所が設けられています。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

歩道から河原に降りて、川を身近に感じるためのスポットまでのアクセス路だと思われますが、手すりは姿を現していますが、階段は落ち葉に埋もれ、枯れ枝まで転がっています。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

降りてみれば、それなりに谷を感じることができます。

下流側を覗き見て写真を撮ります。歩道が奥まっているため、自然の景観をほとんど損なっていません。

それだけ、遊歩道から谷の風景を楽しむのが難しいとも言えますが、ここまでは谷を楽しむのではなく、緑に囲まれてウォーキングができることが目的のコースと考えれば納得もできます。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

上流側を振り返ってみると、この時点で既に人里から隔絶された感じを受けます。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

遊歩道に戻ります。

下ってきたときはそんなに意識しなかったのですが、明らかに行動にしては落ちているものが多すぎるような気がしてしまいます。

遊歩道本体ではないので、重要度は高くないのかもしれません。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

またしばらく落ち葉で埋まった遊歩道を歩きます。

落ち葉に隠れてはいますが、しっかりと舗装されています。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

川の岩場に鷺がいました。鳥がいるだけで何故かすごく平和な気分になります。

街に住んでいると来なくてもよい詐欺まがいはよくやってきます。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

川底から岩が隆起している川は多彩な表情を見せてくれるので見ていて飽きることがありません。

東屋

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

休憩所として東屋が設置されています。

歩道から一段高くなっていて、歩行弱者にやさしい設計ではありません。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

東屋の近くににも河原に降りる階段が設けられていました。

水辺のすぐ近くまで接近でき、眺めにも期待できそうです。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

東屋と階段はこんな感じです。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

上流側を見ると、深い植生と隆起した川底、絶え間なく流れる流水。

こんな環境に来てみると何故週5日間も職場に通っているのかという疑念が頭を過ります。

正直、職場に通う生活は好きではありません。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

ベンチも設置されています。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

長門峡では都市部の残念な観光スポットと違い、ずっと見ておきたくなるような光景が約6㎞に渡って、いたる所に現れます。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

山口県ではガードレールの一部がは特産品の夏みかんに合わせて、黄色で塗られているという特色があります。

所々剥げてきているところは気になりますが 、そんな山口県らしいガードレールがここにも使われています。

ワイヤーが張られた柵は落下防止に効果が疑問ですし、高さが明らかに低いです。

視覚的に邪魔にならないのは良い点です。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

渓谷らしく川から切り立った岩場なども存在します。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

歩道が川からある程度高さがあるため、普段の生活では期待できない視点から川の流れを眺めることができます。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

歩道はコンクリートで舗装されいますが、整備されて月日がたっているためか、化粧面が剥がれ落ちて骨材がむき出しになっています。

雨の降った後などは滑りやすいかもしれません。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

遊歩道となっていますが、人工的な構造物の主張が強くないので、没入感は高いです。

運命な山に行くと、山に行ったのに視界から人口物が消えないという場所も少なくありません。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

遊歩道脇の山際からは水が湧きだしています。

生えている植物と相まって、何気に涼しい雰囲気を醸し出しています。

しかし、触ってみると冷たいと感じる程水温は低くありませんでした。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

研究員は山を歩くとき、時おり立ち止まって振り返ってみることをお勧めしています。

往復で同じ道を歩くとしても、時間ごとに山は別の顔を見せてくれます。

長門峡_山口県道293号萩長門峡線

遊歩道の構造物が谷の景観によくなじんでいます。

生体適合性が高い素材で表面を覆えば、蔦などが絡まり苔が生えるなど、より景観に融合したりしないかと考えるのですが、メンテナンスは大変になることも考えられるので、そういった技術の発達はだいぶ先となりそうです。

第二部に続きます。